今回のコラムのテーマは、ビセットラインの公式LINEでご質問の多い、矯正治療後の「後戻り」です。
- そもそも「後戻り」とは何か?
- 矯正治療後に「後戻り」することはあるのか?
- どうすれば「後戻り」を防げるのか?
など、気になる内容について、お答えします。
矯正治療の「後戻り」とは?
矯正治療の「後戻り」とは、矯正して、綺麗になった歯並びが、もとの状態に戻ってしまうことを意味します。
歯列矯正が終了したばかりの状態は、歯の周辺が柔らかなくなっており、不安定な状態。動きやすい状態になっています。
特に、生活習慣が原因で、歯並びが悪くなっている場合、歯列が動きやすい状態で、以前と同じような生活を繰り返すと、歯が元の状態に戻ろうとします。
この「後戻り」は、どのような歯科矯正治療であっても、生じる可能性があります。
矯正した歯を「後戻り」させる生活習慣
では、実際に歯並びが悪くなる生活習慣…、つまり、矯正治療後に、歯並びが元に戻ってしまう習慣についていくつかご紹介します。
頬杖(ほおずえ)
片方あるいは両方の頬から、圧力がかかり続けると、出っ歯など、歯並びが悪くなります。
矯正治療の後も「後戻り」の原因となります。
横向きに寝る
寝る際に横向きに寝ると、同じ方向に圧力がかかりづけるため、歯並びに影響がでます。
矯正治療を行った後も、同じ習慣を続ければ、元に戻りやすくなります。
舌や唇で押す
前歯を舌で押したり、上の前歯と下の前歯で歯を挟んだり、舌や唇の圧力で、歯並びが悪くなることがあります。
矯正治療のまだ、周囲が柔らかい状態で、舌や唇で圧力をかけると、せっかく良くなった歯並びが「後戻り」する可能性があります。
口呼吸
唇で歯を押すのも良くないですが、逆も良くありません。
口で呼吸をしたり、常に口が半開きだったり、唇からの圧力が弱いと、歯は前に押し出されるように出っ歯になることがあります。
矯正治療後も、やはり口呼吸を続けていると、せっかく綺麗になった歯並びが、ガタガタになってしまう可能性があります。
ここまで、生活習慣によって、矯正治療を行った歯並びが「後戻り」する可能性について見てきました。
実際、「後戻り」は、治療の方法に限らず、どのような矯正治療でも発生する可能性があります。
「後戻り」しにくいビセットラインの仕組みとは
ビセットラインは、以下の3つのステップで治療を行います。
- ステップ1)歯を動かす(ワイヤー)
- ステップ2)調整する(マウスピース)
- ステップ3)保定する(リテーナー)
「保定」というのは、歯並びを固定して安定させることをいいます。
矯正治療後は、リテーナーという装置を使い、保定を行います。
矯正治療が終わった後、このリテーナー装着を止めてしまう方がいますが、これが「後戻り」の原因となります。
ビセットラインでは、このリテーナーによる保定まで含めて、しっかりとサポートいたします。
なお、ビセットラインのリテーナーは、ワイヤータイプとマウスピースタイプの2種類からお選びいただけます。
ワイヤータイプは、矯正治療のワイヤーのように、歯の裏側に装着するタイプのリテーナーです。
固定タイプですので、装着しわすれて「後戻り」といったリスクはありません。
しかし、取り外しができないため、歯ブラシが届きにくくなり、歯石が溜まる原因となる場合があります。
マウスピースタイプのリテーナーは、透明で目立たない上、着脱可能です。
装着を忘れる可能性はありますは、歯ブラシはしやすく、清潔に保ちやすいメリットがあります。
稀に、歯ぎしりがある場合、リテーナーに穴が開くことがあるので、注意が必要です。
⇒ 目立たない歯科矯正「ビセットライン」の特徴について詳しくはこちら
今回は、矯正治療の「後戻り」について解説しました。
どのような矯正治療でも「後戻り」する可能性はあります。
普段の生活態度に気を付けるだけでなく、キレイなった歯並びを保定するための、リテーナーの正しい装着を心掛けることが重要です。