欧米では「自己管理の一環」という認識も

日本人は歯並びや口腔内のメンテナンスに対する意識が低い!(技術という意味じゃないよ)、というのが欧米先進国の認識です。私たちにとっては「装置の見た目が恥ずかしい」と心理的にも敬遠しがちな歯列矯正も、欧米人にとっては、身だしなみであり、生活・教養の指標であり、ある種のステータスなのです。

「歯並びも自己管理の一環」という認識のもと、アメリカでは将来の就職活動を見据えて、子供の頃から矯正に取り組む人も多くいます。グローバルなコミュニケーションにおいて、相手がそのような視点を持っているかもしれない、ということは理解しておきましょう。

日本人は、重度な症例になる可能性が高い

もともと日本人は、先天的な骨格として顎の骨が小さいのに対して、歯そのものは大きく、特に前歯が大きいのが特徴だと言われています。しかも食生活の変化で顎が発達しづらくなっている現代では、その傾向はさらに増加すると思われます。

そのため日本人は必然的に歯並びに問題を抱えやすく、でこぼこしたり、変なところから歯が生えてきたり……欧米人と比べてより混みあった重度な症例となる可能性が高いのです。日本人の実に8~9割は何かしらの歯列異常があり、矯正が必要な状態にある…と言われています。

マウスピース矯正はアメリカで生まれた、に納得

先天的な症例傾向の違いを考えても、比較的軽度な症例の治療を得意とするマウスピース矯正が、アメリカで誕生し、欧米を中心に人気を得ているのも納得です。1999年にサービス開始され圧倒的な症例数を誇るインビザラインは、2021年ついに1,000万人を突破しています(参考)。

マウスピース矯正は、アメリカでのサービス開始から7年遅れで日本に上陸しました。そして現在では、その軽い付け心地や、取り組みやすい価格から、全矯正・部分矯正含め様々なマウスピース矯正ブランドが立ち上がっています。治療の効果が「定められた装着時間を守れるかどうか」という患者の取り組み度合いに依存しますが、軽度な症例に関しましては非常に良いサービスだと思います。

ただ同時に、マウスピース矯正では治療が難しい症例もたくさんあります。初回診療やシミュレーション段階において、歯科医師よりワイヤー矯正も併用した段階的な治療を勧められた方も少なくないはずです。特に抜歯」が必要な症例に関しては、マウスピース矯正は向いていません。

ビセットラインは、ハイブリッド

欧米と比較して、より混みあった症例が多い日本人。私たちビセットラインは「ワイヤー矯正」であること、そして「審美的である」ことにこだわり、前歯12本を対象に「舌側ワイヤー矯正」を中心としたサービスを提供しています。ワイヤー矯正によって短期間で歯を動かし、微調整をマウスピース矯正で行う2段階ステップで、皆様をサポートいたします。

ビセットラインの特徴

● ワイヤー矯正でしっかり歯を動かす
● 0.2mmの極細ワイヤーからスタートし、痛みを極力抑える
● 舌側矯正だから最も審美的
● 歯の移動をコントロールする独自のシステム
● 調整用マウスピースのハイブリッド活用