日本人は、比較的「口ゴボ」になりやすいと言われています。
10年前の統計ですが、厚労省の調査では、10人に1人が口ゴボ(あるいは出っ歯)の傾向があるそうです。
ビセットラインの公式LINEにも、口ゴボ矯正についての質問が多く寄せられます。
特に皆さんが気にされることが、口ゴボ矯正を行った場合のメリット・デメリット。
そこで今回は、口ゴボ矯正のメリット・デメリットについて説明いたします。
口ゴボとは?
メリット・デメリットの解説を行う前に、改めて「口ゴボ」について説明いたします。(すでにご存じの方は、先に読み進めてくださいね)
顔を横から見た時、鼻の頭と顎の先を直線で結んだラインを、歯列矯正や美容整形では、「Eライン」と呼びます。
この「Eライン」から、唇がはみ出して突き出している状態(見た目)を「口ゴボ」と呼んでいます。
一般に、「Eライン」に対し、唇が少し内側にある、あるいははみ出さない状態が、美しい横顔とされています。
口呼吸になりやすい、といったデメリットもありますが、それ以上に見た目の問題で、「口ゴボ」を気にされる方も多いようです。
(口ゴボについて詳しくは、こちらの記事もご参照ください。⇒ 日本人は口ゴボになりやすい要素が揃っている!?)
口ゴボの治療方法
口ゴボの治療方法としては、外科的処置(外科手術や美容整形)と歯列矯正の2つの方法が主流となっています。
元々の骨格が原因となっている場合は、外科的処置が必要ですが、それ以外の場合は、歯列矯正で対応できます。
大半のケースで、歯列矯正(口ゴボ矯正)での対応が可能とされます。
外科的処置の方が治療期間は圧倒的に短くて済みますが、手術を行う必要があるため、ほとんどの方が口ゴボ矯正を検討されるようです。
口ゴボ矯正のメリット・デメリット
では、口ゴボ矯正は実際のところ有効なのでしょうか?
もちろん、どのような施術でもリスクはあります。
当然、メリット・デメリットがありますので、しっかり押さえておきましょう。
口ゴボ矯正のメリット
外科的施術を行う必要が無いことが、一番のメリットでしょうか?
外科的施術に比べ、治療期間は長くなりますが、身体への負担も少なく、精神的な抵抗感も少ないでしょう。
また、口ゴボ矯正を行うことで、噛み合わせが改善することが期待できます。
口ゴボの方は、特に前歯の噛み合わせが悪いことが多く、その結果、奥歯の使用頻度が高くなり、物を食べる時に不便を感じているケースが多くあります。
口ゴボ矯正を行うことで、噛み合わせが改善し、以前よりも「噛みやすくなった」と感じる方が多いようです。
口ゴボの場合、口が半開きになり、口呼吸になる傾向もありますが、口が閉じやすくなることで、その解消にもつながります。
口ゴボについては、見た目にコンプレックスを感じる方も多く、口ゴボ矯正で見た目に自信が持てるようになったことをメリットとされる患者さんも多いです。
口ゴボ矯正のデメリット
口ゴボ矯正のデメリットとして、しっかり意識しておきたいことは、外観の変化です。
口ゴボの場合、唇部分が前に突き出しているため、鼻の下が長くなっている傾向があります。
それを加味せずに、口ゴボ矯正を行うと、口元が下がり過ぎる場合があります。(鼻の下が間延びする感じですね…)
これが大人っぽい印象になるケースもありますが、逆に、老け顔に見えるケースもあります。
また、ほうれい線が出やすくなる場合もあるため、口ゴボ矯正後の外観の変化については注意が必要です。
口ゴボ矯正については、歯科医師としっかりと相談した上で、唇を引っ込め過ぎないようにバランスを取ることが重要です。
口ゴボは治すべきか?
ここまで、口ゴボ矯正のメリット・デメリットを見てきました。
口ゴボは、必ずしも治療しなければならない訳ではありません。
もちろん「見た目」の問題もありますし、また、口呼吸になりやすいといった健康的なリスクが皆無とは言えません。
治療すべきかお悩みでしたら、一度、歯科医師に相談してみると良いかもしれません。